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がんに対する自然療法 |
まずは人間のがんの原因を、国立がん研究センターのホームページで確認してみて下さい。 また、国際がん研究機関が公表している発癌性物質の一覧もご覧下さい。今の社会において、私たちはたくさんの発癌性物質に囲まれて生活しているという事実を改めて認識していただければと思います。 上記はいずれも人間の情報ですが、犬や猫のがんを理解する上でもとても参考になります。 このような環境下で寿命が伸びると、人もコンパニオン・アニマルも、どうしても、がんになる個体が多くなります。 ちなみに、日本人のがんの発生率は、国立がんセンターがん対策情報センターの推計によると、男性で49%、女性で37%とされています。つまり、日本人男性の2人に1人、女性の3人に1人ががんになる可能性があると言われています。 また、アメリカでは、10歳以上の犬の半数近くががんを発症すると言われており、年間600万頭の犬が新たにがんと診断されています。 がんは必ずしも症状を示さず、無症状のまま急速に悪化してしまうこともあります。 がんの治療で最も大切なのは、低下した免疫を活性化することです。次にがん細胞を直接攻撃する物質を投与することですが、通常は化学的な抗がん剤となってしまい、その投与によって免疫系を含む体全体が弱ってしまい、それが原因で死亡することも残念ながら少なくありません。 当クリニックでは、免疫系を含む体全体への悪影響を考慮して、化学的な抗がん剤はほとんど使用しません。(プレドニゾロンを併用するケースがあるくらい) 犬や猫の体に優しく、それでいて効果のある天然の免疫活性化物質、ヨウ素製剤、がん細胞に対して直接的な抗がん作用のある漢方薬などを数種類組み合わせて治療します。 ヨウ素は昆布などに含まれるミネラルで、 正常細胞よりもがん細胞内に積極的に取り込まれる性質を持っており、抗がん作用と、がんの転移を抑制する作用が科学的に認められています。 ------------------------------ 以下、少し難しいお話しになりますが,、ヨウ素のがん細胞に対する作用機序に興味のある方はお読み下さい。 ヨウ素は、正常細胞に比べてがん細胞に数倍多く含まれる膜脂質のアラキドン酸と結合し、ヨウ化ラクトンという物質を形成します。 このヨウ化ラクトンは核内転写因子と呼ばれるPPARγ(ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体ガンマ)と結合します。 PPARγはP53(がん細胞の増殖などを強く抑制する因子)の発現を誘導し、がん細胞に細胞分裂の停止、細胞の正常化、アポトーシスを起こし、がん細胞を鎮静化させます。 また、PPARγの活性化は、がん細胞の転移に大きく関与する上皮間葉転換(Epithelial Mesenchymal Transition: EMT)を阻害することが報告されています。 |
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