犬の膀胱がんは、そのほとんどが移行上皮癌(尿路上皮がん)と呼ばれる非常に悪性度の高い腫瘍です。進行が早く、周囲の組織への浸潤やリンパ節・肺などへの転移が起こりやすいのが特徴です。
主な症状と特徴 初期症状が膀胱炎と酷似しているため、発見が遅れがちです。膀胱炎の治療をしても血尿が治まらない場合は、早めに専門的な検査を受けることがおすすめします。
初期症状: 血尿、頻尿(何度もトイレに行く)、排尿時の痛みやしぶり。 進行時の症状: 腫瘍が大きくなると尿道を塞ぎ、尿が出なくなる「排尿困難」や、尿管が詰まって腎不全(背中の痛みなど)を引き起こすことがあります。
診断と検査 最近では、尿検査でBRAF遺伝子の変異を調べることで、体への負担を抑えつつ高い精度で診断できるようになっています。
尿検査: 腫瘍細胞の有無や遺伝子変異を調べます。 超音波(エコー)検査: 膀胱壁の肥厚や腫瘤を確認します。 CT検査: 腫瘍の広がりや転移の有無を精査します。
一般的な治療法 完治が難しく、生活の質(QOL)を維持するための治療が行われます。
内科療法(抗がん剤・分子標的薬): 進行を遅らせるための主流な治療です。非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を併用することで、腫瘍の増殖を抑える効果が期待できます。 外科手術: 腫瘍が膀胱の一部に限局している場合に切除を行いますが、再発や尿漏れのリスクがあるため慎重に検討されます。
放射線治療: 痛みの緩和や腫瘍の制御を目的に、内科療法と併用されることがあります。
自然療法
プレマ動物ナチュラルクリニックでは犬の膀胱がんに対して自然療法を行っています。
当クリニックでは、免疫系を含む体全体への悪影響を考慮して、化学的な抗がん剤はほとんど使用しません。(ピロキシカムやプレドニゾロンを併用するケースがあるくらい)
当クリニックの自然療法では、天然の免疫活性化剤、がんを直接叩く漢方薬、チャガ、ヨウ素、有機ゲルマニウム、組織細胞療法などを、その子その子の状態に合わせて組み合わせて使っています。(化学療法とも併用可能です。)
化学療法の副作用が心配な方、病気の進行をできるだけ遅らせたい方は、ぜひ当クリニックの自然療法を試してみて下さい。
治療をご希望の方はご予約の上、ご来院下さい。
また、ご遠方であったり、ご愛犬が通院を極端に嫌がったり、体調が悪すぎて動かせないなど、何らかのご事情で直接ご来院できない場合は、まずオンライン診療をお受け下さい。その後、自然薬をお送りさせていただきます。
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ヨウ素の抗がん作用の解説
ヨウ素は昆布などに含まれるミネラルで、 正常細胞よりもがん細胞内に積極的に取り込まれる性質を持っており、抗がん作用と、がんの転移を抑制する作用が科学的に認められています。
以下、少し難しいお話しになりますが,、ヨウ素のがん細胞に対する作用機序に興味のある方はお読み下さい。
ヨウ素は、正常細胞に比べてがん細胞に数倍多く含まれる膜脂質のアラキドン酸と結合し、ヨウ化ラクトンという物質を形成します。
このヨウ化ラクトンは核内転写因子と呼ばれるPPARγ(ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体ガンマ)と結合します。
PPARγはP53(がん細胞の増殖などを強く抑制する因子)の発現を誘導し、がん細胞に細胞分裂の停止、細胞の正常化、アポトーシスを起こし、がん細胞を鎮静化させます。
また、PPARγの活性化は、がん細胞の転移に大きく関与する上皮間葉転換(Epithelial Mesenchymal Transition: EMT)を阻害することが報告されています。
以上になります。
参考図書
ヨウ素の総合ハンドブック:栄養、生化学、病理学、治療の側面(英語版)
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